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ストーリー


 物語は現代の岩手県水沢市から始まるー。

  東京から転校してきた小学生の岡崎飛人は、初登校の日に学校に行かず、逃げ出してしまう。東京の学校でいじめにあった飛人は、新しい学校でもいじめられるのではないかと恐かったのだ。追ってくる両親から逃げようとした飛人は、足を滑らせ、雨で増水した北上川に転落して、意識を失ってしまう。

そしてー
 飛人が目覚めると、そこはうっそうとしたブナ林に囲まれた、見たこともない場所だった。飛人は今から1200前の昔の世界にタイムスリップしていたのだ。
 
 林の中で大イノシシに襲われた飛人は、一人の精悍な若者に助けられる。それは、エミシの族長、アテルイだった。
行くあてのない飛人を、アテルイは自分の村へ連れて帰る。日高見川(昔の北上川)の近くのアテルイの村で、飛人は村の少女ララカの家族と一緒に暮らすことになった。そんな飛人に、村の大巫女アマババは「お前がここに来たのは意味がある」と謎の言葉をかける。

 ララカや村の人々の親切に触れ、だんだんエミシの生活に溶け込み始めた飛人だったが、ララカに憧れる村の少年コムイの仲間たちは、飛人が大和の手先ではないかと疑いを持つ。

 その頃、大和朝廷は東北地方の支配のために軍隊を送り、大和に従わないエミシの村々に焼き討ちをかけたり、収穫物の略奪や非道な行いをしていた。大勢のエミシの人々が殺され、仕方なく大和に従った者も“俘囚(ふしゅう)”として重い税や労役に苦しめられていたのだ。

  そんなある日、飛人とコムイは近くのエミシ村が大和兵の焼き討ちにあっているところに出くわす。あやうく兵士の剣にかかって斬られそうになったコムイを、飛人は身を挺して守り、それがきっかけで二人の間に友情が芽生えるのだった。

  しかし、アテルイ達の土地を奪おうとする大和軍は、789年(延暦8年)、遂に5万もの大軍で総攻撃をしかけてくる。アテルイの親友モレをはじめとする近隣の村々の族長達は、先祖代々暮らしてきたエミシの土地を、北の大地を守るために、アテルイとともに立ち上がる。

エミシの連合軍は巣伏山の頂きに集結し、総大将に選ばれたアテルイは、大和軍との壮絶な決戦に臨むのだったー。






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