”いのち”と”想像力”の大切さをテーマに製作された長編パペットアニメーション「ちえりとチェリー」。
製作陣がこの企画をスタートした時期に重なるように、あの東日本大震災が起きました。
未曾有の災害に多くの悲しみがあふれるなか、葛藤を抱えながらもその悲しみに誠実に向き合おうと、スタッフたちはこの企画を進めてきました。
一人の少女がいのちの輝きと向き合い、その輝きを抱きしめながら成長を遂げようとする姿は、震災の悲しみをくぐり抜けた多くの人々の胸にきっと深く届くことでしょう。
監督の中村誠は、かつてロシアの人気キャラクター「チェブラーシカ」の映画を27年ぶりに日本で復活させました。そこで培った手腕がパペットアニメーションに新たな息吹を吹き込み、ファンタジックで美しく楽しい世界を生み出しました。
また、主演の高森奈津美、星野源をはじめ、尾野真千子、栗田貫一、サンドウィッチマンなど、ジャンルを超えた個性豊かな豪華キャストたちが、『ちえりとチェリー』の世界を彩ります。
『ちえりとチェリー』
幼い頃に父を亡くし母と二人暮らしの少女 ちえり。
忙しい母に変わる話し相手は、土蔵に打ち捨てられていたぬいぐるみの「チェリー」だけだった。
ちえりは空想のなかでチェリーに何でも話し、相談していた。
そんなちえりとチェリーは、父の法事で久しぶりに祖母の家にやってきた。
様々な生きものたちの気配に満ちた古い屋敷のなかで、ちえりとチェリーの不思議な冒険がはじまる…。
『チェブラーシカ 動物園へ行く』
ある日の夕方、雷が鳴り響き、突然大雨が降り出しました。
嵐の中をずぶぬれになって動物園から帰ったゲーナは、翌日、風邪をひいてしまいます。
熱を出して寝込んでいるゲーナの代わりに、チェブラーシカが動物園にそのことを伝えに行くことになりました。
ゲーナが出勤できないことを知ると、動物園のみんなはとても困ってしまいました。
ワニは動物園で人気者なのです。
そこでチェブラーシカは言いました。
「ぼくがゲーナのかわりにワニとして働くよ。」
さて、どうなるのでしょうか?