お菓子がくれる不思議な力を、子どもたちに!
未来に残したい、子どもに伝えたい、お菓子が紡ぐ希望の物語。
お菓子は不思議な力をもった食べ物です。
ごはんやパンと違って、それを食べなくても、決して私たちの命に影響はありません。
しかし、ひとたびお菓子を口にすると、その口の中から、更に胸いっぱいに拡がる不思議な力が、
人の心をやさしく豊かにしてくれるのです。
そんなお菓子を題材にした感動の映画です。
お菓子はやさしさを運んでくる。
早くに両親を亡くしたアキオは、孤児院に入れられるが、どこも長続きせず、脱走を繰り返したあげく、ついに感化院送りになる。
時は昭和18年、忍び寄る戦争の影が枯れを流転と放浪へと導いていく。
空腹な彼に菓子パンをくれた遠山刑事、感化院のホワイトサタン、養母となったフサノばあさん、映画館のトミ子さん、旅回りの一座の面々‥…。いろんな出会いと別れの中で、彼の希望の光となったのは、感化院の洋子先生が教えてくれた歌「お菓子と娘」だった。
つらくてもお菓子のことを考えたり、「お菓子と娘」を口ずさんだりすれば、不思議と生きる力が湧いてくるのだった・・・・・。
主人公、西村アキオには、『レ・ミゼラブル』などのミュージカルに出演し、透明感あふれる歌声で観衆の心をつかんだ、吉井一一肇が大抜擢。
また、アキオの養母となり、たくましい生きざまを見せる野田フサノ役に、監督が彼女をイメージして脚本を書いたという、いしだあゆみ。
感化院の教師で童謡「お菓子と娘」をアキオに教える陽子先生役に、早織。そして、行き場をなくしたアキオを受け入れる旅回りの一座の座長には、
ロケ地宮城県の親善大使も務める、林隆三。他にも、遠藤憲一、高橋惠子、竹内都子、尾藤イサオ、山田吾一といったベテランが顔をそろえ、映画に厚みを加えています。